テーマホスピタル

エレクトロニック・アーツ


 

テーマホスピタルはこんなゲーム!!

 

 「病院」って、誰もが1度は、お世話になったことありますよね。 診察を受けたり、薬をもらったり、時には入院-手術をすることになったり。

 でも、あの建物の中で、どんなことが行われているのか、みなさん知ってますか? 私たちの病気を治すために、お医者さん、看護婦さんが、どんな苦労をしているのか。 私たちから治療費をせしめるために、経営者がどんな手を使っているのか…

 

…なんていう冗談はさておき…

 

 この「テーマホスピタル」は、そんな病院を思いのままに経営していくシミュレーションゲームです。

 

<マニュアルより>

 

 

・何て言うか、昨今の医療ミス問題とかの事を考えるとちっとも冗談に思えない冗談を飛ばしてくれてるあたりでかなりステキな病院経営ゲームです。頭に”テーマ”と付いてるので解るかもしれませんが内容はブルフロッグ社のテーマパークシリーズの病院版、もちろん扱ってるモノが”病院”であってもブルフロッグらしいブラックなネタ満載なんで普通の病院経営ができるワケはありません過剰治療で荒稼ぎしたり暖房温度上げてジュースの売上を向上させたりブラックジャックでも治せないような奇病の患者ばっかり来院したり挙句の果てには宇宙人まで治療受けに来たり。何をどう解釈したら”与えられた資金と土地で病院経営”がここまで歪むのかはよく解りませんが、もしかしたら製作スタッフは病院に対して嫌な思い出でも持ってるのかもしれませんね(日本と違ってあっちは国民保険制度ないですし)。

 

・病院を運営していくためには医者やら看護婦やらを規模に応じて雇わなきゃならないワケですが、このゲームには普通の人はあんまり出てきません。性格評価でミスが多いとか無気力で訓練不足とか危険な破壊分子とかかどう考えても医者になって欲しくない性格の人がゴロゴロしてるからです(真面目とか勤勉とかもちゃんといますけど)。とりあえず「キャベツのにおいがする。アホ」って評価があるあたりがスゲぇアレな感じです。そんな医者に診てもらいたくないってば…。もちろん、医者がアレなら病気だってソレに負けてるハズもなく、このゲームには普通の病気はほとんど出てきません。申し訳程度に下痢とか風邪とか肺炎とか混ざってますが大半はレゲエ病とかベロ出し病とかリサイクル病とか、どうやったらそんなモノを発想できるのか理解に苦しむ奇病ばっかりでやがります。でも、まぁ、医者の方もさらにヘンな治療法でソレを何事もなく治療してるんですけどね

 

 

・かなり現実離れした現象を無視してゲーム内容を冷静に心の眼でみると…設備を配置して人員そろえてたまに問題が発生したら対処する、ただソレだけ。そこらにゴロゴロしてる経営シミュレーションとあんまり変化無いようにも思えます。しかし、そこはさすがのテーマパークシリーズだけあってそれぞれのキャラがちゃんと生きてるのです。トイレ行ったり疲れたら休憩したり、院内アナウンスで看護婦呼びつけたり、病名が判明するまでに検査室をタライ回しにされたり、ただ生きてるだけじゃなくて”病院らしさ”って点でもかなり評価高いです。って、まぁ、、重症患者を待たせすぎると廊下で死ぬのまで再現してくれなくてイイとは思いますが…。んなワケで、ある程度の設備と人員揃えたら後は手放しでボーっと見てるだけでも十分に楽しかったりします。箱庭観察的経営シミュレーターが好きな人にはオススメ…かな? チョイとブラックなネタが多い(と言うか、そればっかり)なのが唯一の欠点ですけど…。まぁ、コレ読んで気が向いたら中古ででも探してやってみてくださいな。マニュアル読むだけでも十分に笑える数少ないゲームですから。

 

 

 

たとえば こんな アナウンス

「患者さんは廊下で死なないようお願いします」

 

そんな病院はイヤすぎる……

 


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