プリズムコート
FPS
ストーリー
試合中の怪我が元でバレーを引退したあなたは、朝霧高校の教師となって平凡な生活を楽しんでいました。 そんなある日、同僚の中西先生から次の日曜日に付き合ってほしいとお誘いがあります。 「もしかしてデートかな? 」と期待するのですが、行き先はなんとバレーの大会会場でした。
あなたが来ていることを知って、女の子達は張り切ってプレーするのですが、結果は15-3の惨敗。 試合を見ていたあなたは中西先生から自分の代わりにコーチを引き受けてほしいと頼まれ、 一度は断ったものの、悩んだ末にバレー部のコーチを引き受けることにします。
果たしてバレー部は強くなれるのでしょうか? そして、女の子達の願いはかなうのでしょうか? それは、あなたのコーチ次第なのです。
・えぇッとォ〜、ようするに”バレー部を強くしながら部員の女の子とも仲良くする”ってゲームです、はい。この手の育てゲーは世の中にイロイロ出てますが、題材がバーレーボールってのはかなり珍しいんじゃないでしょうか?
部員紹介
バレー馬鹿 京極 ナツキ :CV-長沢美樹
抜群のパワーとジャンプ力を持つ天性のアタッカーだが、凄いノーコン。 バレーボールに青春をかける熱血バレー娘。 中学時代からの憧れ、夢は大きく全日本だが、道のりはまだまだ遠そう。 あり余るパワーとほとばしる情熱でチームのみんなを引っ張って行くが、時にはそれがトラブルの元になることも。
”女の子”になりたい 辻 真琴 :CV-冬馬由美
一番バレー選手っぽい格好をしているが、実はまったくの素人。が、175cmの長身はチーム一。鍛えればアタックにもブロックにも活躍してくれそうだ。 成り行きでバレー部に入ったので、今一やる気がないのが惜しいところ。 性格はさっぱりしていてボーイッシュ。それでいて意外と純なところもある。 見た目にそぐわず傷つきやすいタイプなので、スパルタ路線は逆効果かも。
眼鏡ッ娘 高村 香純 :CV-水沢潤
バレー初心者だが、冷静な判断力でレシーブに活躍し守りの要となりつつある。 一見、真面目で素直な優等生だが、実は大層な頑固者。 自分の意見は絶対に曲げず、それゆえチームのみんなと衝突することもしばしば。中でも理央とは極端に仲が悪い。 主人公に対しても遠慮がなく、ちょっと対応を誤ると、すぐに怒る。 クラシック音楽の大ファンで、香純自身もバイオリンの腕前は一級品。高校で突然バレーを始めたのには、何か理由があるらしい。
お子様 岡嶋 あかり :CV-荒木香恵
中学校で高跳びをやっていたせいか、小さいながらも驚異的なジャンプ力を持つ。記憶力と計算力も特筆物。そうは見えないが、実はチームで一番頭がいい。 ただしパワーは最低、おまけにとろい。ちぐはぐな能力だが、短所を補うように上手く育てれば大化けする可能性もある。チーム強化の裏の鍵か? アニメやマンガが大好きで、自分もヒーローのように活躍したいと思っているが …はたしてあかりは必殺技をマスターできるか! ? ナツキとは幼なじみで、いつもナツキと一緒にいる。 バレー部に入部したのもナツキに誘われたから。
病弱ッ娘 笹沢 早苗 :CV-丹下桜
ナツキと共に数少ないバレー経験者。 学校は別だったが、ナツキとは中学時代からの顔見知り。 中学の時からセッター一筋で、テクニックと多彩なトスワークには定評がある。 体があまり丈夫ではないので、きつい練習には耐えられないが、それでもできる限り頑張ろうとする。 性格は控えめだが良く気が付く娘で、チームメイトの心情の変化にも敏感。 チームのまとめ役で、先生も含めてみんなと仲がいい。
アヤナミもどき 宗田 理央 :CV-久川綾
極度に無口で、誰とも親しくなろうとしないチームの問題児。 だが、バレーの実力はチームで一番、攻守共に優れたオールラウンドプレイヤー。 その実力からするとバレーの経験がありそうだが、本人は何も語ってくれない。 彼女の力を戦力として組み入れることができれば、チームは大幅にパワーアップすると思うのだが。冷静で感情の変化が少ない上に、なかなか心の内を明かしてくれないので、親しくなるのは一筋縄ではいかないようだ。
・キャラは少ないですけどイロイロな属性があって全範囲をカバーしてるので、ほとんどのヒトはどれかに引っ掛かるハズです。ちなみに、諸般の事情によりどれだけ好成績を叩き出しても新入部員はゼロで、これ以上キャラが増える事はありません。って言うか、ケロちゃんとさくら!
・ゲームは、練習メニューを指定して鍛錬する育成部分と、練習の成果が試される試合部分の2つに別れます。各キャラにはポジションごとのレベルが設定されていて、練習や試合で経験を積んでレベルが上がると
サーブ > ドライブサーブ > 変化球サーブ
アタック > クイック > バックアタック
のように少しずつ高等な動きができるようになるワケです。試合ではプレイヤーが直接操作するのではなくて、作戦を指示したりタイムを取ったりするしかできないのでコレは非常に大切な事。最初の頃は、目の前に落ちてきたボールでさえも拾えなかったりしますから。逆に、レベルの高くなっている最後の方はラリーが何度も続くような”バレーらしいバレー”になり、「よくもココまで成長したなぁ」と思わされます。気になる試合時間の方も、ラリーポイント制の1セットマッチなんであまり気にならない、かな? 。それでも「遅いッ! 」と思ったら、速送りもできますし。
・絵は原画と比べるとかなり粗いですね。せめて、もう少し輪郭線のカドを消して欲しかった。声の方は、登場キャラは主人公以外の全員が喋るし目や口やがちゃんと動くのはイイんですけど、おかげでCDの読み込みがちょっとだけ気になりました。って言うか、全体的に読み込みは遅いような気がします。他に目立って悪い部分が無いだけに残念な事です。
・本編以外の部分だと、作品中のイロイロな場所(会話、名前、イベントタイトル)に小ネタが仕掛けられてて、元ネタが解ってるとより一層楽しめます。
マニュアルの用語解説
稲妻 :必殺技にかかる枕詞
バックアタック :アタックラインの後ろから、バックのプレイヤーが飛び込んで打つスパイク。難易度は高いが、かっこ良くて強力な攻撃。けっして、敵の背後から襲う事ではない
ブラックシューズ :バレーの特訓の際にはかれる、伝統的なシューズ。健康に良い鉛入りでとても重い
ローテーション :サイドアウトの度に、プレイヤーの位置を時計回りに1つ移動する事。サイドアウトの連続でクルクル回っている内にバターになってしまう事が稀にある
会話
ZZ
先生 :なんの映画がやってるんだ?
あかり :知らない。アニメじゃないもん
先生 :そうか、アニメじゃないんだ
あかり :うん、アニメじゃないよ。ホントのことだよ
超弦理論
先生 :熱心になに読んでるんだ?
香純 :ええ、”超弦楽理論”という音楽の理論書ですわ
先生 :へえ…。俺にも教えてくれるかな?
香純 :ええ、もちろんですわ! では、まず基礎からいきます。いいですか、弦楽器の固有振動数は10次元の微少な紐の振動数と…
先生 :やっぱ、遠慮しとく
ちなみに”超弦理論”ってのは、全てを物理法則を説明できる(予定の)物理理論の事です。ほとんどのヒトは知らないと思いますけど。
・全体として見るとかなり良くできたゲームだと思います。CDの読み込みが気になる事と、1プレイに10時間以上はかかる事を気にしなければ、後はほとんど文句の付けようが無いですから。
・って言うか、さくら声で「あんまん」ってささやかれるソレだけで十分に死ねますよ?