天下御免

アートディンク


 

 ”天下御免”は、江戸時代前〜中期の、平穏で文化の栄えた時代を背景に、江戸の豪商の人生を体験する、シミュレーションゲームです。

 

 十種類の問屋の中から自分のプレイする問屋を一つ選ぶところからゲームはスタートします。それぞれの問屋には、すでにお店(おたな)を開いているライバルが四店ずつあり、そこに自分が新たなお店を開いて参入していくことになります。

 

 お店を開いたばかりの時は、売る商品がありませんし、働く人もいません。

 まずは、店で働く奉公人と、人を紹介してくれる世話人を雇います。商品を仕入れるために、船を造って船頭を雇うことも忘れてはいけません。

 最初は堺の港からしか商品を仕入れられません。産地から直接仕入れるには、幕府の勘定奉行や諸藩の家老の、港の寄港許可が必要です。

 そのためには、賄賂を送って相手と親密になることが重要になります。この時代、それは商売を成功するためには当たり前のことで、悪いことではありません

 

 真面目に商売をする以外にも、このゲームにはいくつもの楽しみ方があります。

 店の仕事は大番頭に任せて、自分は博打場に通い詰めたり吉原に長逗留したりと、遊び呆けることもできます。温泉に湯治に出かけてもいいでしょう。

 同じ商売をするにしても、抜け荷をおこなってご禁制の品を売りさばいたり商売敵を暗殺したりと、悪徳商人の道を歩むのも面白いかも知れません

 また、歴史の授業で学んだ人や事件に出会ったり、時代劇でお馴染みの場面を体験することもあるでしょう。

 

 立派な大店(おおだな)にのし上がることだけが目標ではありません。堅実な商人として生きるのも、派手にお金をばらまいて江戸の人気者になるのも、プレイヤーであるあなたの自由です。

 

 一代限りの豪商の人生を好きなように生きること。これがこのゲームの目標です。

 

<マニュアルより>

 

・実験的なモノが多いア−トディンク作品の中でも特にヘンな”元禄商人シミュレーター”す。特に書き加えるような事は無いですね、この文章でゲーム内容の説明がほとんど完了してますので。

・このゲームはとにかく自由でクリア目標なんてモノは存在しません、ただ死ぬまで日々を綴ればイイのです。イベントも無く淡々と日々が綴られるので、ゲームに慣れてないヒトにはあまりオススメできなかったりするのですが、”ワールドネバーランド”とかの環境系ゲームが好きなヒトには是非ともやっていただきたい逸品ですね。

 

 

・店の業務はそのほとんどを大番頭に委任する事ができます。実際、可能な限り仕事を任せてしまうと自分のやる事は”権力者に賄賂を届ける”ぐらいしか残らない程です。まぁ、店を繁盛させるためには幕府のお偉方やら各藩の協力やらが欠かせないので、コレだってかなり重要な仕事なんですけどね。特に、手土産の中身を確認すると視覚的にも解りやすく教えてくれるあたり、この世界における賄賂の重要性を実感する事ができます。

 

・チョイと説明を読んだだけだと”暗殺し放題”みたいな気分になるのですが、実際のところ、実行するのはかなり大変です。まず、大抵の用心棒にはあっさりと断られてしまうので、暗殺を引き受けてくれるような人物を探さなくてはなりません。そして、次にその用心棒の給金にして何年分もの大金を払って依頼し、見事成功すれば万歳ってな次第です。ただし、失敗して刺客が捕らえられると、暗殺を依頼した自分もお縄頂戴するハメに…。つまり、非常にリスキーな博打であって、失敗した場合の事を考えると滅多な事では実行できません。まぁ、仮に島流しの憂き目にあったとしてもご心配なく、店の方は残された人間がちゃんとやってくれるので自分がいなくても全然問題無かったりします。って言うか、その方が何もしなくてイイから楽ですよ?

 

 

博打で身代潰しても OK!

花魁を何人身請けしても OK!

年中ずっと旅してても OK!

寄り合いで商品の値段をつり上げても OK!

ご禁制の品で大儲けしても OK!

刺客を使って商売敵を暗殺しても OK!

 

全ては想像力のままに

命尽きるその時まで

”自由”と”江戸らしさ”を楽しめれば 万事OK!

 


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